いかにも洋ゲーテイストなRPG。日本のRPGのような一本道のわかりやすいストーリーやアニメ的なキャラ同士の絡みはありませんが、自由度は高く、キャラメイクやスキルの向上、呪文の習得といった成長要素が好きなら楽しめます。700円という価格から予想していた以上に本格的な作りになっていて、ボリュームもかなりあります。全てのダンジョンやクエストを攻略するには相当な時間がかかりそうです。
一応メインの目的はあるものの、基本的にはプレーヤーの好きなスタイルでプレイできます。町人の話を聞いてまわり、ダンジョンを探索し、クエストをこなし、装備や呪文を整え、あるいは錬金術でポーションを作るといった感じでやることは豊富にあります。グラフィックは日本人にはやや苦手なリアル系ですが、BGMは意外と雰囲気が出ていていい感じです。ちなみに、敵モンスターはフィールド内を自由に徘徊していますが、戦闘はターン制なので反射神経は必要ありません。携帯ゲームには嬉しい配慮です。
ネックになるのはやはり英語でしょうね。アクションゲームなどであれば英語表記も大した壁ではありませんが、テキスト量の多いRPGではプレイするのにそれなりの覚悟が必要です。このゲーム、町人に話しかけるとかなり長い台詞を話しますし、アイテムの本を開くと長い説明が書いてあります。それだけ世界観にこだわっているということでもありますが……。
購入する際の参考になるかどうか分かりませんが、英語が得手ではない私でも電子辞書を引きながらそれなりにプレイできています。テキストの分量はとんでもなくありますが、文法的にはわりと易しめで、語彙も一部日本人には馴染みのない言葉(smuggling"密輸"等)があるものの、辞書があればどうにかなるレベルです。慣れるまでは大変ですが、興味がある方は是非チャレンジしてみて下さい。
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